Movie
今回は
原題「ACT OF VALOR」邦題「NAVY SEALS」を観てきました。
アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズを描いた作品です。
シールズの現役隊員たち。
銃、ハイテク兵器、戦闘機、潜水艦、戦術、
すべてが本物。
あまりにリアル過ぎてアメリカ国防総省から
クレームのついた作品です。
ここからはネタばれ注意です。
企画協力には「レッド・オクトーバーを追え!」「今そこにある危機」などの
数多くのヒット作を手がけている作家、トム・クランシー。
物語はテロリストグループに拉致されたCIAエージェントを奪還する任務からはじまり、
イスラム聖戦派のテロリストの攻撃を阻止するため、アフリカ、ソマリア、メキシコと舞台を移しつつ、
危険な任務をこなしていく・・・・。
果たして、シールズはテロを阻止することはできるのか・・・・。
といった緊迫のストーリー展開。
この作品で何がすごいかって、演じるシールズ隊員がすべて現役隊員であるということ!
それゆえに、戦術から身のこなしまで、すべてがリアルなのである。
NAVY SEALSとはアメリカ海軍の特殊部隊で、
アメリカ海軍の中でもトップクラス(米海軍の中でわずか0.5%)の精鋭で組織され、
海(Sea)空(Air)陸(Land)から敵地へ侵入し任務を遂行する部隊。
これまで映画などでも度々登場はしてるので名前くらいはご存知の方はいるのでは?
チャーリー・シーンの「ネイビーシールズ」、ブルース・ウィリスの「ティアーズ・オブ・ザ・サン」
デミ・ムーアの「G.Iジェーン」、「ザ・ロック」ではマイケル・ビーンも演じていましたね。
しかし、この作品では現役隊員が演じてるため動きに無駄がなく銃の構え方にしても
役者が演じるそれとは完全に違うものとなっていた。
なんせ、この隊員たちブロンズスターをはじめ、年間最優秀兵士、青銅勲章など
様々な受賞歴・勲章をもってる猛者揃い。
そんな精鋭たちが映画に出演してるなんて考えられないことです!笑
彼らは任務に就く前日には自分に問うそうです。
自分は良き夫であったか?良き父親であったか?
少しでも悔いを残して任務に就くことは自分おろか、部隊全員を危険にさらすことになる。
それだけ危険であり生きて帰れる保障のない任務に就くということです。
これまで数々の映画に登場してきたシールズですが、
このような考え方はやはり本物の隊員ならではだなと感じさせてくれました。
さらに演出の一つ、ヘルメットカメラで隊員目線を撮影し、
あたかも観客が自分も隊員になった感覚を味わえるのも面白い。
まさにリアルFPS(First Person shooter)・一人称視点シューティングゲームです。
脇ではちゃんとした役者も、もちろん出演!
拉致されたCIAエージェントにはTVシリーズ「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」
エレナ・デルガド役の女優ロズリン・サンチェスや
メキシコで捜査協力する軍人は、「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」
CIA捜査官トレント・コルト役の俳優デヴィッド・ダヤン・フィッシャー
などが出演している。
しかし・・・邦題のつけ方・・・なんとかならんもんですかね?笑
「ネイビーシールズ」だとなんか・・・ヒーローものっぽい印象を受けるし、
チャーリー・シーンの映画を思い出させてしまう・・・笑
これだけリアルな描き方をしてるのにタイトルで損をしてると思う。
原題の「ACT OF VALOR」、勇気ある行為って意味のタイトルのままの方が
絶対よかったと思うのは私だけだろうか・・・笑
ミリタリー好き、リアルな戦場を感じたい人は是非ご覧あれ!
本物を感じられる、とても面白い秀作でした!